2024/8/14 のほんまでっかTVでは、夏のかくれ冷え性について特集されました。
冷え性の対策として効果的な食べ物や、冷え性グッズについて、
管理栄養士としての視点も含めて解説していきます。
冷え性とは
『ストレスにより自律神経の機能が低下することで、
寒暖差等による体温調節がうまく行えず、冷えやすくなること』です。
冷え性は、血行の不良によって引き起こされ、
血行は自律神経(交感神経と副交感神経)によって調整されています。
私たちは、体温を一定に保つために自律神経を働かせて、血液量を調整したり、
筋肉で熱を産生したり、発汗によって体温を下げたりしているのです。
夏の隠れ冷え性とは
夏の冷え性とは、冷房のかけすぎが原因と言われています。
冷房により、身体の芯から冷えてしまうことで、
温めようと血管を収縮させ、
抹消に血液が行き届かなくなってしまうことで起こります。
隠れ冷え性チェック
次の項目のうち、一つでも当てはまれば、
隠れ冷え性の可能性があるそうです。
④クマができやすい ⑤落ち込みやすい
⑥寝起きに脇より冷たい場所がある
冷え性のリスク
・心筋梗塞発症のリスクが高い
冷え性とは、寒さやストレスで血管が痙攣しているため、
心臓等への血管も血流不良となる。
・腰痛に5倍なりやすい
腰の血流低下
・太りやすい
血流の低下や代謝異常による
肥満と冷え性
・肥満の人は、体の中心部の熱が皮膚表面に伝わりにくく、
末梢の熱産生能力が低い。
・脂肪は、熱の伝導性が悪いため、
皮膚表面は冷たい状態になりやすく、冷え性の人が多い
体を温める食べ物
体を温めてくれるイメージのある食べ物と言ったら、
生姜や辛いものなど思い浮かぶ人が多いではないでしょうか。
生姜の適切な食べ方・調理法についても紹介しています♩
タンパク質
3大栄養素の中でも、1番熱産生が大きい栄養素です。
詳しくは、食事誘発性熱産生と言われ、
それを食べるとき、どのくらいのエネルギーを消費するかを表します。
食事をすると、体が暖かくなるのはこの熱産生のおかげです。
タンパク質のみを食べた場合、摂取エネルギーの30%を消費し、
糖質のみであると6% 、脂質のみであると4% を消費する
と言われています。
さまざまな栄養素を消化、吸収するために必要な酵素の材料
生姜
冷え性の方には、生姜は加熱・または乾燥して使用するのが効果的です。
生の生姜に含まれる「ジンゲロール」は
実は、体内の熱を外に出し、体を冷やす働きがあるのです。
加熱した生姜に含まれる「ショウガオール」は
発汗促進作用により、体を温める効果があります。
ジンゲロール→ショウガオール に変化
生姜の効果は、3時間ほどしか持続しないと言われているので、生姜紅茶等でこまめに摂取するのがおすすめです。
りんご
りんごの皮には、ウルソール酸と呼ばれる成分が入っており、
熱を作り出す働きがある、褐色脂肪細胞を活性化してくれる働きがあります。
ルイボスティ
ノンカフェインであり、毛細血管を増やし、血流を改善する働きがあります。
冷え性対策グッズ
エミューオイル
エミューの羽の下の脇腹あたりにある、皮下脂肪から抽出されるオイルであり、
お腹や背中に塗ることで、
体の中心部を温めてくれる効果が期待できると言われています。
まとめ
暑い夏場でも、冷たい食べ物や冷房で体を冷やしすぎず、
隠れ冷え性には注意したいですね。
そういった時には、紹介した取り入れやすい食品で
体を労ってあげるのも良いかもしれません。
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